TAFの通報時刻および飛行場
TAFは1日4回(日本時間3時・9時・15時・21時)に電文形式と時系列図表形式で発表されます。
TAFを発表する気象官署は、新千歳・仙台・成田・東京・中部・関西・福岡・那覇となっています。
それぞれの気象官署が担当している飛行場は以下の通りとなります。
●新千歳 ☞ 旭川・新千歳・函館・釧路・帯広・女満別
●仙 台 ☞ 青森・秋田・仙台・福島
●成 田 ☞ 成田
●東 京 ☞ 新潟・百里・東京・富山・コマツ・静岡
●中 部 ☞ 中部
●関 西 ☞ 大阪・美保・岡山・広島・関西・高松・松山・高知・出雲
●福 岡 ☞ 北九州・福岡・大分・佐賀・長崎・熊本・宮崎・鹿児島
●那 覇 ☞ 那覇・新石垣
有効期間と構成
TAFの有効期間は発表時刻から30時間
TAFの構成は①記号②予報地点③予報発表日時④有効期間⑤風⑥視程⑦予報天気⑧雲⑨変化群からなります。
記号
TAFは飛行場予報の予報本文に前置されます。
定時に発表した予報から大幅な変更があり修正される場合はAMD(Amend)が前置されます。
予報地点
地点略号により示されます。(各飛行場の4レター)
☟各飛行場の4レターはこちらを参照してください
予報発表日時
実際に発信された日時が日付と時刻がUTC(世界標準時間)にZが付いて表示されます。
日本時間と世界協定時間との時差は9時間
例:日本時間 09:00 ⇒ 世界標準時間 00:00
有効期間
有効期間を開始と終了をそれぞれ日付と日時の4桁で示されます。
例:2000/2106 ⇒20日00UTCから21日06UTCまで
風
予報時間帯の平均風向および風速が示されます。
視程
予報卓越視程が示されます。
10km以上の場合は9999で表記されます。
5km以上10km未満は1km間隔
5km未満は100m間隔
予報天気
重要な予報天気が天気略語で示されます。
重要な天気現象の終了は、NSW(nil significant weather)の記号が示されます。
雲
雲量と雲底の高さが示されます。
変化群
予報期間内に重要な変化が予想される場合、変化前の状態を示した後に変化群が示されます。
変化群は変化指示符と変化の開始時刻/終了時刻(日付と時間の4桁)を示した後に変化後の気象状態が略語で示されます。
変化指示符にはBECMGとTEMPOの2種類があります。
BECMGは変化の開始時刻と終了時刻の間に気象状態が変化して、終了時刻で示された時間以降もその気象状態が続く場合に使用されます。
TEMPOは変化の開始時刻と終了時刻の間に気象状態が一時的に変動する場合に使用されます。
TAFの解読例
例:TAF RJTT 172305Z 1800/1906 25005KT 9999 FEW030
BECMG 1803/1805 34012KT
BECMG 1900/1903 04006KT
BECMG 1903/1906 15006KT=
東京国際空港(羽田空港)
17日2305UTC(日本時間8時5分)に発表
有効期間は18日00UTCから19日06UTCまで
風が250度方向から5kt 視程は10km以上 雲量は1/8~2/8程度で雲底は3000FT
18日03UTCから05UTCにかけて風向が340度方向から12ktに変化する
19日00UTCから03UTCにかけて風向が40度方向から6ktに変化する
19日03UTCから06UTCにかけて風向が150度方向から6ktに変化する
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